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​五島列島遠征プロジェクト

2017.02.09-14

​五島列島遠征プロジェクト(2017.02.09-14)

 「五島列島遠征プロジェクト」は、2016年夏の「気仙沼遠征プロジェクト」での活動で椿について講演をしてくださった長崎県五島列島の方から、ぜひ自分の地元でも演奏をしてほしいと声をかけていただいたことをきっかけにスタートしました。

 今回は、人数が11人と少なく、また久しぶりにMEP単独での活動となったため、制限なく活動を行うことができる反面、全て自分たちで企画しなければならず、そのため遠征に行く三か月ほど前からメンバーで集まり、前もって準備を行いました。

 まずは、私たちが今回の遠征で行いたいことをリストアップし、五島列島の地元の方に協力していただきながらプランを考えました。話し合いを重ねていく中で、五島列島での大きなイベントの一つである椿祭りでの演奏の機会を頂けたり、地元の中高生や音楽をやっている社会人の団体の方々とコラボレーションすることなどが決まりました。演奏する曲についても、なるべく地元の人が楽しめる身近なものにしたいということで、ロケ地が長崎で有名である「くちびるに歌を」のテーマソングであるアンジェラアキさんの「手紙」や笑点、ガッチャマン、名探偵コナンなどのアニメソングメドレーを披露することにしました。

 そして現地では、「五島椿まつりオープニングイベント」に出演して演奏したり、五島海陽高校音楽部の定期演奏会にゲストとして出させていただきました。そこでは笑点のメインテーマや「手紙~拝啓 十五の君へ~」、そしてMEP代表の中島が作曲した「Mother Earth」を演奏し、五島海陽高校の定期演奏会では最後に高校の音楽部の方と合同で「花は咲く」の演奏も行いました。

 また、別の日には、浦頭カトリック教会にてミニコンサートを行い、私達単体の演奏機会もいただけました。そこでは曲の演奏だけでなくメンバーや楽器紹介、指揮者体験なども行いました。またそのコンサートでは五島列島で音楽活動をしている社会人の団体「奥浦混声合唱団」さん、「ウインドアンサンブル花音」さんも出演してくださり、お互いの演奏を聴くことができました。また最後には合同で「花は咲く」の演奏も行いました。

 そして最後には鶴南特別支援学校に通う小中高生40名を対象に授業の時間をお借りして音楽教室を開催し、曲の演奏や楽器紹介、指揮者体験を行いました。障がいを持つ子供たちと接するのは初めての体験で少し不安もありましたが、皆さん楽しんで参加してくれたこともあり、またいい経験になったなと感じました。その日の夕方の船で長崎に帰ったのですが、鶴南特別支援学校の子がわざわざ学校終わりに港まで見送りに来てくれてとても感動したことを覚えています。

 また今回は、一軒家をお借りしての11人での共同生活だったこともあり、夕食をメンバーで自炊したり、地元の方の案内のもとで五島列島の大瀬崎灯台、富江、そして映画「くちびるに歌を」のロケ地として有名な鬼岳に行くなど、演奏面以外でも貴重な体験をすることができました。冬で空気が澄んでおり快晴だったこともあって鬼岳からの眺めは最高でした。そして長崎に帰ってからは、長崎ロープウエイに乗って世界三大夜景の一つと言われる長崎の夜景を楽しんだり、軍艦島や中華街にも行くなど観光地巡りも楽しめました。

 最後に、今回の活動を振り返って、この長崎県五島列島に行くというプロジェクトは、当初の私達の団体が東日本大震災をきっかけに発足した団体であり、これまでの活動も東北を中心に行ってきたものが、突然、長崎県の五島列島という一見今までのような関連性が見えにくい場所での活動となり、少し不安や抵抗感もありましたが、実際すべての活動を終えて、今回関わらせていただいた五島列島の地元の方々からお礼のメールや手紙をいただき、多くの方から演奏内容や活動内容をほめていただけて、行ってよかったなと思いました。これからは今までのように東北に限らず、全国いろいろなところでこういった活動ができたらいいなと思いました。

(協力 : NPO法人カメリア五島、NPO法人アクロス五島、五島椿まつり実行委員会、海陽高校吹奏楽部、鶴南特別支援学校、五島歩こう会、早稲田塾新宿校)

​参加メンバーの声

N.W

大学1年生/パーカッション

私は今回初めてMother Earth Projectに参加して活動しました。参加してみて、このように1から自分たちで計画して実行するというような機会は普段の生活ではあまりできることではないので、今回は良い経験になったなと感じました。また実際現地で合同演奏などをして、住んでるところは異なっても一緒に音楽をやっている同年代の方と交流できたのは本当に良かったです。五島列島の方達は本当に優しい方達ばかりで、きて良かったなと感じました。遠征活動は今の大学生のうちにしかできないことだと思うのでこれからも積極的に参加して行きたいです。

Y.N

大学3年生/チェロ

私はMEP7@気仙沼から参加して、今回は2回目でした。学校も年齢も楽器歴もバラバラな人が集まり、運営や企画を通してお互いを分かり合い、やがて一つの音楽を作っていくこと…これが私の感じる醍醐味です。今回の五島では複数の演奏会、観光、現地の方々との交流、そしてMEPメンバーとの交流、本当に濃密な時間を過ごせました。きっとこの経験は少なからず今後の糧になると思います。私は今年度で学生を終える予定ですが、これからも時間の許す限りこの活動を支えて行きたいです。そして、今後MEPの輪がより広がることを願っています。

A.K

大学1年生/フルート

私はMEPの設立当初の活動から参加してきました。
MEPでは、与えられたものをただこなすのではなく、全員がメンバーの一員として意見を出し合い、話し合いを重ねて、一つのプログラムを作っていくところが魅力です。現地に行ったときもメンバーと、より良いプログラムにするために常に話し合います。遠征プロジェクトでは、実際に現地に足を運び、地元の人たちと交流をすることで、今までは他人事だった土地が、かけがえのない場所に変わりました。MEPが私に与えてくれた様々なつながりと貴重な経験は一生の宝物です。

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